お子様の近視の進行を
抑制する目薬
「マイオピン」
近視進行抑制点眼薬(マイオピン)はアトロピン0.01%配合でお子様の近視の進行を抑えるためのお薬です。軽中度の近視のお子様(6歳~12歳の学童のお子さん)におすすめです。
日本で行われた軽度または中等度近視と診断された学童を対象に0.01%アトロピン点眼剤の24か月間投与(1日1回就寝前点眼)による近視進行抑制効果を検討した結果、学童期の近視進行抑制に有効かつ安全であると結果が出ました。
治療対象となる方
- 軽度~中等度の近視の方
- 6歳~12歳の学童の方(12歳以上の方でも対応可能です)
- 3か月に1回の定期通院が可能な方
マイオピンの価格
現在、マイオピン点眼は日本で未承認薬剤のためマイオピンの治療は自費診療です。料金は1本3,300円(税込)。検査は各1,000円(税込)となります。マイオピン処方と同日に保険診療(アレルギー性結膜炎の治療、眼鏡処方など)を行うことはできません。
内容 | ||
---|---|---|
初回治療 | マイオピン1本 +検査+診察 |
5,300円 |
1か月後の 治療費用 |
マイオピン2本 +検査+診察 |
8,600円 |
3か月毎の 治療費用 |
マイオピン3本 +検査+診察 |
11,900円 |
診療の流れ
横にスクロールしてください。
初回 | 別日(開始時) | 1か月後 | 3か月後 | 6か月後 | |
---|---|---|---|---|---|
診断 | |||||
検査 | |||||
薬剤処方 |
初回:保険診療で行います。検査を行い、近視の有無、治療適応について診察を行います。
開始時:必要な検査と診察を行い、マイオピン点眼薬について説明を行い1本処方します。検査+診察+マイオピン1本(5,300円)
処方から1ヶ月後:検査および診察にて継続可能か判断し、問題なければ2か月分点眼薬を処方します。検査+診察+マイオピン2本(8,600円)
処方から3か月後:3か月後の検査および診察にて継続可能か判断し、問題なければ3か月分点眼薬を処方します。以降は3か月毎の定期検査となります。
Q&A
Q. | マイオピンの副作用はありますか? |
---|---|
A. | 約7,8時間まぶしさとぼやけを感じますが、就寝前に点眼すれば、朝には元に戻ります |
Q. | どれくらいの期間、治療を継続したらよいのでしょうか? |
A. | 最低2年間は治療を継続して頂き、効果をみることが望ましいと思われます。 |
Q. | 視力は回復しますか? |
A. | 近視が進まないようにする治療であり、視力を回復する治療ではありません。しかし、点眼開始後1,2か月で視力が回復される方もおられます。 |
Q. | 全身への影響はありますか? |
A. | 現在のところ報告はありません。 |
Q. | 子供が12歳を過ぎているのですが、治療を受けることは可能でしょうか? |
A. | 可能です。報告されているデータは6~12歳を対象としたものですので、臨床的なデータはありませんが、12歳以上でも近視は進行しますので低濃度アトロピン点眼は近視の進行を抑える可能性があります。 |
Q. | 気を付けることは何かありますか? |
A.1 | 起床時にお子さんの瞳が開いていないか確認してもらいます。瞳孔が開いている状態ではまぶしさを感じ、近くが見えづらい状態の可能性があります。 |
A.2 | 絶対に点眼の使いまわしをしないことです。感染症が発症することがあります。 |
A.3 | 点眼はかならず開栓したら1ヶ月で破棄してください。細菌が増加しますので、感染予防のためご協力をお願いします。 |
A.4 | 異常を感じましたら点眼を中止しすぐに受診して頂きます。 |